足場屋業界のお金のお話

   皆さんこんばんは、足場屋YAMATOです。

 

   いきなりですが今日は足場業界のお金のお話をしていきたいと思います。

 

  • 最初に注意点をあげておきますが、あくまで中国地方近辺の相場であり、建物の形が特殊、材料を置ける場所が遠いなどの手間がかかるようであれば 手間に応じてどんどん金額は上がっていきます。

  

   まずは足場の見積もりの中身について詳しく説明したいと思います。

見積もりの出し方はいろいろあると思いますが、大まかに2種類に分かれると考えています。 

 

1つ目は会社で決められている平米単価と言われる金額を図面または躯体から算出した足場の項目に当てはめていく方法です。

 

2つ目はその工事が何人が働けば終わる工事であるか計算し、算出した人数に(1人稼働して売り上げたい金額)を掛けるという方法があります。

前者は数量によってノルマが決まり、後者はノルマを自分で決定する。という形になります。

 

それぞれのメリット、デメリットですが

   前者のメリット

 見積もりが簡単、施工方法が容易であれば1人当たりの売上があがる、見積もり自体に大きな失敗がない、図面から足場の数量を計算できれば誰でも見積もりができるという点。

   デメリット

 施工方法が複雑であってもノルマは変わらず売上が全く伸びない、値引き交渉の際の限界が不透明であるという点。

 

   後者のメリット 

施工が複雑な場合、考慮した見積もりが出来るので考慮が甘くないかぎり失敗はない、施工前から完了時の売上の想像ができる、引き受けれる限界の金額が分かるので値引き交渉が柔軟に対応できる。

   デメリット

 大きな現場になれば1つの見積もりにかなり時間を割かれる、しっかり打ち合わせをしないと見積を作成できない、しっかり作業計画が立てれないと問題外の金額になってしまうか大赤字を出してしまう。

 

ちなみにYAMATOはめちゃくちゃやり易い!と施工前からわかる現場以外は後者で見積もりを作成していました。

基本的に1人当たり3万円をボーダーに見積もりを作成していましたが結局1度も下回ったことはありませんでした、大体31,000~35,000程度に収まっていたかなーという感じですね。

 

1度だけ通算200人かかると予想し35,000円で見積もりした現場(県外だったので割高で)が150人で終わってしまい1人当たり45,000円を超えてしまい元請けさんから『ちょっと儲けすぎじゃない?次からはもうちょっと安くしてね』と軽く釘を刺されてしまったことがありました(汗)

会社からは少しボーナスが出ましたが(笑)

話が逸れましたがここまでが見積もり大体4割程度に収まる金額のお話になります。

 

残りの6割のうち、かなりの割合を占めるのが材料費です。

足場の種類によりますが住宅によく使われるビケという足場材では2人で足場を組み立てると2tトラックいっぱいの材料が無くなります。

累計200人、300人必要な現場では膨大な足場材が必要となってきますので見積もりの中で大きな割合を占める事となります。

残りは交通費、消耗品等を含めた諸経費が大体1割程度となり大まかな見積もり書が完成します。

追加項目としては現場に応じて材料の手運びが多くなりそうであれば小運搬費、真夏であれば塩飴やスポーツドリンクなどがないと仕事ができないので熱中症対策費などの項目を追加したりして調整をしたりもします。

 

長々とお話ししましたがここまでが工事を請け負った際のお金の話となります。

ここからは常用工事のお話をさせて頂きます。

 大まかに2種類あり同業他社へ応援にいく常用工事と工務店さんやゼネコンから要請があり現場に行く常用工事があり基本的には後者のほうが単価が良いです。

 YAMATOがお付き合して頂いてる会社での話にはなりますが前者は税抜きで18,000~22,000円程度、後者税抜きで20,000~25,000円程度となっております。

この金額に工具類、交通費は込みなのでやはり繋ぎにはなってもメインにはなれない数字だと思います。

1番最初に勤めていた会社は社長以外みんな他社へ応援に行き社長は遊びまわっている(日中電話すると必ずと言っていいほどパチンコ屋の音が聞こえてました)ような会社でした、建設業界ではよく見る光景ですが今になると会社がよくそれで保ってるなーと感心します。(笑)

 

またまた話がそれましたが以上が足場屋さんのメインの収入源となります。

 大きい足場屋さんだと余ってる材料を他所にリースしてるような会社もありますが当分そのお話はできないかと思います(笑)どうしても仕事がなければ他業種の応援に行ったりすることもありますが道具もない、スキルもない、という感じなので最終手段という感じですね。

やはり応援に行かせてもらうにせよ、来てもらうにせよ同業他社との繋がりはしっかり持っておいたほうが良いですね。

YAMATOはあまり人付き合いが得意ではないのですが出来るだけ同業者が集まる行事には参加するようにしていますね、ある程度信頼関係の出来ている同業さんならマージンは取られますが仕事を発注してもらえたりもします。あまり美味しい仕事はないですが社員の手が空くよりはいいですからね!

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

なにかご質問があればコメント頂けると幸いです。

それではまた次回。